Japanese
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特集 治療ガイドラインとリハビリテーション
パーキンソン病
Guideline of rehabilitation for Parkinson's disease.
林 明人
1
Akito Hayashi
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Juntendo University Urayasu Hospital
キーワード:
パーキンソン病
,
治療ガイドライン
Keyword:
パーキンソン病
,
治療ガイドライン
pp.237-244
発行日 2013年3月10日
Published Date 2013/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110049
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パーキンソン病治療ガイドライン2011
『パーキンソン病治療ガイドライン2011』は日本神経学会治療ガイドライン2002の改訂版として作成された.監修は日本神経学会,編集は「パーキンソン病治療ガイドライン」作成委員会によるものである.京都大学の高橋良輔教授を委員長のもと,筆者を含めた13名の委員と研究協力者1名からなる計15名で実質的な作成に当たった.さらに,6名の評価・調整委員が内容について独立した立場から意見を述べるようになっていた.すべての項目に,それぞれが意見を出し合い,一語一句まで吟味した.また,ガイドライン作成のための費用はすべて日本神経学会の負担であり,編集の独立性が保たれた.当初は2009年に発行する予定であったが,議論が白熱し,2011年4月に医学書院から発行された経緯がある1).
本ガイドラインの構成は第Ⅰ編と第Ⅱ編の2部からなり,第1編は「各抗パーキンソン病薬および治療法の有効性と安全性」で,そのほかの内容は第Ⅱ編に盛り込み,臨床疑問(クリニカル・クエスチョン)に対して,系統的な方法でエビデンスを検索し,それに基づいて推奨を決定する方法によるもので,いわゆるQ & A方式である.エビデンスレベル,推奨グレードは「Minds診療ガイドライン作成の手引き2007」に準拠して作成した(表1,2)2).そのなかで,リハビリテーションに関して独立した形式でのクリニカル・クエスチョンは,第3章の「運動症状の非薬物療法のCQ3-2の「リハビリテーションは運動症状改善に有効か」の項目である.
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