リハビリテーション科医に必要な消化器疾患の知識と近年の進歩
3. 胃・十二指腸疾患
新原 正大
1
,
比企 直樹
1
1北里大学医学部上部消化管外科学
キーワード:
Prehabilitation
,
術後補助化学療法
,
サルコペニア
,
呼吸リハビリテーション
,
予後
Keyword:
Prehabilitation
,
術後補助化学療法
,
サルコペニア
,
呼吸リハビリテーション
,
予後
pp.1018-1022
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033101018
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はじめに
消化器疾患の治療におけるリハビリテーションの必要性は非常に大きい.リハビリテーションといっても,一般的に運動とよばれる身体活動レベルの向上を目的とするものから,「食べる」という行為に対して特化している摂食嚥下という内容まで多岐にわたる.
治療の中で,手術後の周術期管理の領域ではERAS(Enhanced Recovery After Surgery)とよばれる術後回復強化プログラムが知られるようになり,従来の慣行を再評価して,必要に応じてエビデンスに基づいた術後管理を行う必要性が認識されつつある.早期離床をはじめとする術後リハビリテーション介入の重要性は以前からいわれており,術後の早期回復という観点からもリハビリテーションが重要であることに議論の余地はない.
今回,胃疾患に代表される上部消化管疾患に対するリハビリテーションに関して概説する.
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