特集 がん・画像診断の死角
胃・十二指腸
比企 能樹
1
,
三重野 寛喜
1
,
嶋尾 仁
1
,
大井田 正人
2
,
副島 愼一
2
,
草野 正一
3
,
村田 晃一郎
3
1北里大学医学部外科
2北里大学医学部内科
3北里大学放射線部
pp.37-61
発行日 1985年6月20日
Published Date 1985/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209023
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はじめに
胃がんの診断技術は,わが国は世界に先がけて1953年より胃二重造影法をとり入れ,これとほぼ平行して,胃内視鏡の発達により,小さな病変でも発見できる時代になつてきた.
とはいうものの,日常の臨床で,殊に外科医の立場で,手術を前提とした診断となると,単なる存在診断のみではすまされなくなる.すなわち,病変の部位,大きさ等の性状は勿論のこと,この病変が,胃の壁外にどの様な変化をおよぼしているか? 全身的にどの様な変化をきたしているか? 転移がないか? など,相対的な見方が要求される.
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