Japanese
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特集 術中・術後の出血
臓器切除と出血
胃・十二指腸
Control of bleeding during surgery on the stomach
佐々木 英制
1
,
水谷 哲夫
1
Eisei SASAKI
1
,
Tetsuo MIZUTANI
1
1北海道大学医学部第1外科
pp.1225-1231
発行日 1979年8月20日
Published Date 1979/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207254
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はじめに
胃・十二指腸は腹腔内では表在性の管腔臓器であるため,術中の出血制御は比較的容易な部類に属するといえる.しかしながら,胃はきわめて血流に富む臓器で,多方面から血管が分布するほか,膵・脾・肝などの実質臓器と近接しているので,これらの臓器との間に癒着,癌浸潤などがある場合には胃十二指腸の切離に際して思わぬ出血をみることがある.したがつて本稿ではまず胃・十二指腸に分布する血管の解剖に触れたのち,主として胃切除における術中出血の対策を述べる.
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