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内容のポイント Q&A
Q1 医療保険と介護保険のリハビリテーション連携の現状は?
筆者らは医療保険の疾患別リハビリテーションから介護保険のリハビリテーションマネジメントへ移行した要介護者に対する実態アンケート調査を行った.対象者を介護事業所に紹介した医療機関は67%が同一法人であったが,紹介医療機関からリハビリテーション実施計画書を入手できていなかった対象者は52%であった.また,医療保険の疾患別リハビリテーションに関して,24%の対象者は疾患別の種類がわからないとの回答であった.
Q2 医療保険と介護保険のリハビリテーション連携の課題は?
実態アンケート調査の中で,医療保険から介護保険の生活期リハビリテーションへの一貫したリハビリテーション手法が確立されていないことも課題となった.そこで筆者らは,医療保険と介護保険の生活期リハビリテーションにおける訓練項目名の全国アンケート調査を行った.この結果,医療保険と介護保険の両者で,生活期リハビリテーション手法について統一された見解はなく,標準化された訓練コードを開発することが求められた.
Q3 医療保険と介護保険のリハビリテーション連携を進めるための方策は?
医療保険と介護保険のリハビリテーション連携を進めるためには,医療保険から介護保険への一貫した標準的なリハビリテーション手法を確立することが求められている.今後,生活期リハビリテーションの訓練手法に関する標準コードを開発し,その適切性と実現可能性の検証が必要である.それにより,医療保険から介護保険への一貫した生活期リハビリテーション手法が標準化され,医療保険と介護保険のリハビリテーション連携が進むことが期待される.
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