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特集 介護予防に今こそ必要なリハビリテーション
介護予防領域でのリハビリテーションの現状と課題
Current issue of rehabilitation in geriatric syndrome prevention
大渕 修一
1
Shuichi Obuchi
1
1東京都健康長寿医療センター高齢者健康増進事業支援室
1Department of Health Promotion Project for the Elderly, Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology
キーワード:
予防
,
介護保険
Keyword:
予防
,
介護保険
pp.1137-1144
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202376
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はじめに
老化は不可逆と考えられてきたが,近年の研究によって加齢とともに現れる生活機能低下の多くは適切な介入によって改善可能であることがわかってきた1).ところで本稿では加齢現象は疾病ではないことから,疾病に対する治療に対比して老化については介入を用いる.人口の高齢化に従い,平均障害期間を短くするための介入(介護予防)が注目されている.治療においても,日本老年医学会では老化に伴う生活機能低下でかつ可逆的な病態をフレイルと定義し治療することを提案している2).本稿では介護予防領域でのリハビリテーションの現状と課題について概観する.
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