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内容のポイント Q&A
Q1 介護保険制度とは?
介護保険制度は,高齢化の進展に伴って増大する介護ニーズに対応するため,それまで家族の支援が主流であった高齢者の介護を社会全体で支え合う仕組みとして,2000年に創設された.被保険者は65歳以上の者(第1号被保険者),40~64歳の医療保険加入者(第2号保険者)であり,要支援・要介護状態となった場合に介護保険サービスを受けることができる.3年に1回の介護報酬改定において制度の見直しが行われる.
Q2 介護保険制度の現状は?
わが国の高齢化率は急速に上昇しており,介護保険制度の役割は年々大きくなっている.要介護(要支援)認定者数は2000年の約218万人から増加の一途をたどり,2020年には約669万人となった.令和6年度においては,高齢化の進行や現役世代の減少等の人口構造の変化を踏まえ,「地域包括ケアシステムの進化・推進」「自立支援・重度化防止に向けた対応」等を柱として介護報酬改定が実施された.
Q3 介護保険制度におけるリハビリテーションマネジメントの課題は?
介護保険制度におけるリハビリテーションマネジメントの促進を図るため,平成18年度改定においてリハビリテーションマネジメント加算が創設された.その時々の課題に応じて評価の在り方は見直されてきており,現在はリハビリテーションサービスの基本報酬および各種加算の両方においてリハビリテーションマネジメントを評価している.今回の改定では,リハビリテーション・栄養・口腔の連携を踏まえた多職種連携や,要支援の利用者に対するリハビリテーションマネジメントが論点となった.
Q4 令和6年度介護報酬改定におけるリハビリテーションマネジメントのポイントは?
令和6年度介護報酬改定においては,リハビリテーションの質の評価をポイントの1つとして改定を行った.具体的には,通所リハビリテーションにおける大規模事業所減算の免除の要件に,リハビリテーションマネジメント加算の算定率を含めた他,リハビリテーションマネジメント加算の上位加算の創設や,介護予防リハビリテーションにおける質の評価の見直しを行った.
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