ズームアップ
地域における外部医療機関での栄養食事指導(外来栄養食事指導料2)の経験から得られた制度活用のための課題
松田 幸子
1
,
鈴木 真澄
1
,
渡部 早苗
1
,
平野 幸
1
,
水野 ちさと
1
,
小澤 尚
2
Sachiko Matsuda
1
,
Masumi Suzuki
1
,
Sanae Watanabe
1
,
Sachi Hirano
1
,
Chisato Mizuno
1
,
Takashi Ozawa
2
1医療法人社団 欅会 栄養管理科
2小平北口クリニック
キーワード:
外部医療機関での栄養食事指導
,
外来栄養食事指導料2
,
生活習慣病
,
低栄養
Keyword:
外部医療機関での栄養食事指導
,
外来栄養食事指導料2
,
生活習慣病
,
低栄養
pp.531-535
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn146040531
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はじめに
令和2年(2020年)に,外来患者に対する栄養食事指導(以下,栄養指導)を推進する観点から,管理栄養士が所属する医療機関以外(以下,外部医療機関)で栄養指導を行った際にも算定可能な医科診療報酬である外来栄養食事指導料2が創設された(図1)1).
しかし,厚生労働省による第9回NDBオープンデータ医科診療報酬の算定回数2)によると,外来栄養食事指導料1の算定は年間約300万回であるのに対し,外来栄養食事指導料2の算定は約10万回と1割にも満たないほど少ない.外来栄養食事指導料2の制度自体があまり認知されず,管理栄養士の人的資源が地域で活用されていない実情がある.
そこで,当法人が属する地区医師会の外部医療機関に管理栄養士による栄養指導実施についての意向調査を行ったところ,希望した施設が複数あったので,新たに創設された外来栄養食事指導料2を算定する栄養指導を実施した.
地区医師会内の外部医療機関で,栄養指導に実際に携わった経験を通して,この制度の課題を考察したので報告したい.

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