特集 循環器疾患における栄養管理・食事指導を識る
識る 食事指導のエビデンス
中村 誉
1
,
津下 一代
1愛知県健康づくり振興事業団
キーワード:
エネルギー代謝
,
食行動
,
食品中の脂肪
,
食品中のタンパク質
,
心臓血管疾患
,
食品中の炭水化物
,
肥満
,
野菜
,
Evidence-Based Medicine
,
メタボリックシンドローム
,
栄養指導
,
生活習慣病
,
保健指導
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Dietary Carbohydrates
,
Dietary Proteins
,
Energy Metabolism
,
Dietary Fats
,
Feeding Behavior
,
Obesity
,
Vegetables
,
Evidence-Based Medicine
,
Metabolic Syndrome
pp.595-602
発行日 2017年6月9日
Published Date 2017/6/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017260962
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肥満,高血圧,低比重リポ蛋白(low density lipoprotein;LDL)コレステロール血症などは循環器疾患を引き起こすが,このような代謝異常は食生活,運動不足,喫煙などの生活習慣によって引き起こされる(図1)。近年は食文化の多様化により個人の食生活はさまざまであり,性,年齢,生活環境などのバックグラウンドの違いによって食への考え方が異なる。また,類似の食生活を送っている家族でも代謝異常の出現状況が異なることから,一律した指導ではなく病態に合わせた個別性の高い食事指導が求められている。まずは病態,検査データの変化や食行動などをアセスメントすることが必要である。生活習慣病の増加により,食事指導のエビデンスは蓄積しつつあるが,具体的な介入方法を示したものやフィージビリティーを考慮した食事指導のエビデンスはまだ数が少ないのが現状である。本稿では,循環器疾患予防に効果的な食事指導について,効果のエビデンス,指導方法のエビデンス,指導の留意点の視点からまとめた。
Copyright© 2017 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.