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第1土曜特集 核酸医薬と核酸を標的とする医薬:開発の最前線
核酸標的創薬の臨床応用とその進展
福山型先天性筋ジストロフィーに対する核酸医薬治療の可能性
The potential of nucleic acid therapeutics for Fukuyama-type congenital muscular dystrophy
戸田 達史
1
Tatsushi TODA
1
1国立精神・神経医療研究センター
キーワード:
福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)
,
核酸医薬
,
ジストログリカン(DG)異常症
,
リビトールリン酸
,
FIH試験
Keyword:
福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)
,
核酸医薬
,
ジストログリカン(DG)異常症
,
リビトールリン酸
,
FIH試験
pp.36-41
発行日 2026年10月3日
Published Date 2026/10/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu299010036
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福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)は,わが国の小児期筋ジストロフィーではデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の次に多い常染色体潜性遺伝疾患で,重度の筋ジストロフィー病変とともに,多小脳回を基本とする脳形成障害が共存する.ほとんどのFCMD患者は,フクチン遺伝子の3′非翻訳領域(UTR)に “動く遺伝子” である約3kbのSVA型レトロトランスポゾンの挿入変異を認める.FCMDは,レトロトランスポゾンのスプライシング異常により発症し,これを是正するアンチセンス核酸治療が動物実験で成功した.また,ジストログリカン(DG)の糖鎖にリビトールリン酸が発見され,フクチン,FKRP,ISPDなど,DG異常症はリビトールリン酸を合成・転移する酵素の欠損が原因であることがわかった.現在,アンチセンス核酸治療薬NS-035は第Ⅱ相治験中であり,分子標的治療に道が拓かれつつある.

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