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特集 光遺伝学の基礎と臨床の最前線
動物ロドプシンをベースとした光遺伝学ツールの最前線
Frontiers in optogenetic tools based on animal rhodopsins
小柳 光正
1
,
寺北 明久
1
Mitsumasa KOYANAGI
1
,
Akihisa TERAKITA
1
1大阪公立大学大学院理学研究科生物学専攻
キーワード:
双安定型オプシン
,
Gタンパク質共役型受容体(GPCR)
,
吸収スペクトル
,
波長感受性
Keyword:
双安定型オプシン
,
Gタンパク質共役型受容体(GPCR)
,
吸収スペクトル
,
波長感受性
pp.216-221
発行日 2026年4月18日
Published Date 2026/4/18
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297030216
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視覚に代表される動物の光受容を支える動物ロドプシンは,光感受性のGタンパク質共役型受容体(GPCR)であるため,光遺伝学ツールとして用いれば,神経活動に限らず,GPCRが関わるさまざまな生理応答を光でコントロールできる.しかし,従来の動物ロドプシンが光遺伝学ツールとして不向きな性質であったために,動物ロドプシンはあまり活用されてこなかった.筆者らは,動物の多様な光感覚に着目した研究から,光遺伝学ツールに適した “双安定型オプシン” を多数見出し,近年,双安定型オプシンが光遺伝学ツールとして微生物ロドプシンと同等,あるいはより高性能に機能できることを示した.さらに最近,サンゴ,トンボが持つ動物ロドプシンの解析から,Gタンパク質の特異的活性化能や近赤外感受性といった光遺伝学ツールとして有望な分子特性を見出した.今後,これらの分子特性をもとに,動物ロドプシンの光遺伝学ツールとしての大きな発展が期待される.

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