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特集 認知症治療の最前線と展望
アルツハイマー病の体液バイオマーカー
-――最新の知見と展望
Fluid biomarkers in Alzheimer’s disease
――Recent advances and future perspectives
春日 健作
1
Kensaku KASUGA
1
1国立長寿医療研究センター 認知症先進医療開発センター 診断イノベーション研究部
キーワード:
アルツハイマー病(AD)
,
脳脊髄液(CSF)
,
血液
,
病期分類
,
無症候者
Keyword:
アルツハイマー病(AD)
,
脳脊髄液(CSF)
,
血液
,
病期分類
,
無症候者
pp.158-162
発行日 2026年4月11日
Published Date 2026/4/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297020158
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アルツハイマー病(AD)は認知症の原因として最多であり,近年は病態修飾薬の登場により,早期かつ正確な診断の重要性が高まっている.従来の臨床症状によるAD病理の検出には限界があり,バイオマーカーによりADを定義する取り組みが進められている.2024年の診断基準の改訂では,診断バイオマーカーに血液バイオマーカーが組み入れられた.また,脳脊髄液(CSF)・血液中のリン酸化タウ(p-tau)はタウPET(ポジトロン断層撮影)と異なる病態を捉えているとして,別個のバイオマーカーとして位置づけられた.さらに,タウ蓄積の程度による生物学的病期分類が提唱され,タウPETと強く相関するCSF・血液中のタウ断片のタウ蓄積マーカーとしての検証が進められている.バイオマーカーにより無症候の段階でAD病理を検出可能となったが,その診断には倫理的配慮が求められる.

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