今、認知症にどう向き合うか
《トピックス》アルツハイマー病の新診断基準とバイオマーカー
徳田 隆彦
1
1京都府立医科大学 分子脳病態解析学
キーワード:
Alzheimer病
,
Amyloid Beta Peptides
,
生物学的マーカー
,
血液
,
髄液
,
Tau Proteins
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
アメリカ
,
軽度認知障害
,
オリゴマー
Keyword:
Alzheimer Disease
,
Cerebrospinal Fluid
,
Blood
,
Severity of Illness Index
,
United States
,
Biomarkers
,
Amyloid beta-Peptides
,
Practice Guidelines as Topic
,
tau Proteins
,
Cognitive Dysfunction
pp.834-839
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012211108
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●NIA/AAのアルツハイマー病(AD)改訂診断基準(2011)では、従来のADの定義を拡大して、preclinical stages of AD、MCI due to AD、およびdementia due to ADに分けて、それぞれの診断基準を提案している。●改訂診断基準では、ADの診断において脳アミロイド蓄積と神経細胞障害を反映するバイオマーカーを重要視している。●髄液中のAβ42、総tau、リン酸化tauが、ADの診断および予後判定バイオマーカーとして現時点での世界標準になっている。●髄液中Aβオリゴマーは、ADの病態を反映した新規の診断および重症度判定バイオマーカーとなる可能性がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2012