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特集 認知症治療の最前線と展望
認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)/神経精神症状(NPS)に対する治療
Treatment and management of neuropsychiatric symptoms of dementia(BPSD/NPS)
東 晋二
1
,
新井 哲明
2
Shinji HIGASHI
1
,
Tetsuaki ARAI
2
1東京医科大学茨城医療センターメンタルヘルス科
2筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学
キーワード:
認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)/神経精神症状(NPS)
,
サブシンドローム
,
薬物療法
,
多職種連携
Keyword:
認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)/神経精神症状(NPS)
,
サブシンドローム
,
薬物療法
,
多職種連携
pp.163-166
発行日 2026年4月11日
Published Date 2026/4/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297020163
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認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)/神経精神症状(NPS)は,脳の病理的変化に加え,身体状況や環境,ケア体制などの多様な要因が複雑に絡み合って発現する.これに対し,最新の薬物療法の知見を反映して2025年に「かかりつけ医・認知症サポート医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第3版)」が公表された.同ガイドラインでは,ブレクスピプラゾールの焦燥感や攻撃的言動(アジテーション)への適応取得などの知見に触れつつ,改めて非薬物療法を優先し,改善が得られない場合にのみ薬物療法を検討する原則を示している.アセスメントではせん妄や身体疾患,薬剤起因性,痛みや便秘の有無を精査する.症状をアジテーションやアパシーなどのクラスターに分類する手法は,介入ポイントを特定するうえで有用である.背景にある原因を丁寧に見立て,包括的にマネジメントすることが安易な薬物介入を避ける出発点となる.

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