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第1土曜特集 希少遺伝性疾患の最前線 科学と社会をつなぐ
希少遺伝性疾患の最前線
-――ゲノム・オミクス解析による診断革命
Frontiers of rare genetic diseases
――A diagnostic revolution driven by genomic and omics analyses
才津 浩智
1
Hirotomo SAITSU
1
1浜松医科大学医化学講座
キーワード:
次世代シークエンス(NGS)
,
ロングリードシークエンス(LRS)
,
トランスクリプトーム解析
,
エピゲノム解析
Keyword:
次世代シークエンス(NGS)
,
ロングリードシークエンス(LRS)
,
トランスクリプトーム解析
,
エピゲノム解析
pp.902-906
発行日 2026年3月7日
Published Date 2026/3/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296100902
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希少遺伝性疾患は個々の頻度は低いが,世界人口の数%が罹患し,迅速な診断は治療選択や遺伝カウンセリングに不可欠である.ショートリード次世代シークエンス(NGS)の普及により,さまざまな種類のバリアントを一度に解析可能となり,診断率が大きく向上した.さらにロングリードシークエンス(LRS)はリピート配列伸長や複雑な構造バリアントの検出に優れ,新規疾患機序の解明にも寄与している.RNAシークエンス(RNA-seq)は異常スプライシングや発現異常の検出に有用で,尿由来細胞など臨床的に取得しやすい組織での活用も研究レベルで進んでいる.加えて,DNAメチル化に基づくエピシグネチャー解析が病的意義不明のバリアント(VUS)評価や診断補助に貢献している.ゲノム,トランスクリプトーム,エピゲノムを統合した解析により診断精度はさらに高まるが,臨床応用には専門人材と体制整備が不可欠である.

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