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第1土曜特集 希少遺伝性疾患の最前線 科学と社会をつなぐ
希少遺伝性疾患における遺伝カウンセリング
-――科学と暮らしをつなぐゲノム医療
Genetic counseling for rare hereditary diseases
――Weaving science and daily life in genomic medicine
吉橋 博史
1
Hiroshi YOSHIHASHI
1
1東京都立小児総合医療センター遺伝診療部臨床遺伝科
キーワード:
希少疾患
,
遺伝性疾患
,
未診断疾患
,
エクソーム解析
,
遺伝カウンセリング
Keyword:
希少疾患
,
遺伝性疾患
,
未診断疾患
,
エクソーム解析
,
遺伝カウンセリング
pp.937-942
発行日 2026年3月7日
Published Date 2026/3/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296100937
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ゲノム基本法の成立を背景に,先天異常症候群,難病,未診断疾患に対するゲノム医療が進展し,網羅的なゲノム解析の普及により希少遺伝性疾患の診断率は向上した.その結果は,患者の健康管理や発達支援,家族の将来設計などさまざまなライフステージで活用されうる.解析環境と人材育成では,地域間・施設間の格差や費用負担などに課題はあるが,患者・家族が抱えうる心理的負担に対する診断前後の丁寧な説明,心理的支援は欠かせない.遺伝カウンセリングは医学的評価のみならず,情報整理,意思決定支援,心理社会的ケアを通じてクライエント中心の医療を実現する役割を担う.希少遺伝性疾患に関わる患者・家族に対する包括的支援や,社会制度・倫理的側面における細やかな配慮は,科学と暮らしを紡ぐ遺伝医療の拡充と寛容な社会の構築につながる.

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