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特集 制御性T細胞の多面的役割と臨床応用――免疫寛容からがん治療まで
腸管における制御性T細胞ニッチの制御
Regulation of the Treg niche in the gut
三上 洋平
1
Yohei MIKAMI
1
1慶應義塾大学医学部内科学(消化器)
キーワード:
制御性T細胞(Treg)
,
腸管免疫
,
神経免疫連関
,
脳腸連関
,
炎症性腸疾患(IBD)
Keyword:
制御性T細胞(Treg)
,
腸管免疫
,
神経免疫連関
,
脳腸連関
,
炎症性腸疾患(IBD)
pp.783-787
発行日 2026年2月21日
Published Date 2026/2/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296080783
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制御性T細胞(Treg)は免疫応答の恒常性を維持し,過剰な炎症反応を抑制する重要な役割を果たす1).特に腸管は,常在微生物叢,食餌抗原,病原体,そしてたえず新しい細胞に入れ替わり脱落する上皮細胞に曝露される極めて複雑な環境である.このため,“敵” を排除するための適切な免疫応答と,“味方” や “通りすがり” に対して過剰に反応しない免疫寛容が巧妙にバランスを保つ必要がある.腸管免疫恒常性に中心的役割を果たすTregは,腸管局所環境に特有のさまざまな因子(ニッチ,niche)に依存した分化・維持メカニズムを備えていることが明らかとなってきた(図1).本稿では,腸管におけるTregの形成と維持に関わる “Tregニッチ” について,免疫細胞や非免疫細胞,さらに腸内細菌をはじめとした外界との相互作用を概説する.

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