Japanese
English
特集 制御性T細胞の多面的役割と臨床応用――免疫寛容からがん治療まで
中枢神経系の制御性T細胞の役割
Treg in the central nervous system
伊藤 美菜子
1
Minako ITO
1
1九州大学生体防御医学研究所アレルギー防御学分野
キーワード:
制御性T細胞(Treg)
,
神経
,
脳梗塞
,
脊髄
Keyword:
制御性T細胞(Treg)
,
神経
,
脳梗塞
,
脊髄
pp.763-766
発行日 2026年2月21日
Published Date 2026/2/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296080763
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制御性T細胞(Treg)は免疫恒常性維持に不可欠な細胞であり,近年では中枢神経系(CNS)における炎症制御や組織修復,神経機能調節にも関与することが明らかになってきた.末梢由来のTregは脳傷害時には血液脳関門を越えてCNSへ移行し,損傷や疾患に応答して独自の転写プロファイルとエフェクター分子を発現することで,ミクログリアやアストロサイトとの相互作用を介して神経保護的環境を形成する.脳梗塞,外傷性脳損傷,多発性硬化症など多様なCNS疾患モデルにおいて,Tregは炎症抑制,グリア細胞の機能制御,神経再生促進を通じて回復を支えることが示されている.本稿では,CNSにおけるTregの起源,局在,機能多様性および他細胞とのクロストークを概観し,Tregによる神経免疫調節の新たな意義を概説する.

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