Japanese
English
第1土曜特集 自然リンパ球の生理と病理
消化管ILCと消化器疾患
ILC in the gastrointestinal tract:role and regulation in health and disease
三上 洋平
1
Yohei MIKAMI
1
1慶應義塾大学医学部消化器内科
キーワード:
炎症性腸疾患(IBD)
,
自然リンパ球(ILC)
,
寄生虫
,
IL-22
,
神経免疫連関
Keyword:
炎症性腸疾患(IBD)
,
自然リンパ球(ILC)
,
寄生虫
,
IL-22
,
神経免疫連関
pp.94-101
発行日 2024年1月6日
Published Date 2024/1/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2880194
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
自然リンパ球(ILC)は,腸管の粘膜免疫系において,外界と接する他の粘膜臓器と同様に重要な役割を果たすことが明らかとなってきている.ILCは腸管上皮や神経細胞などの多様な細胞間の相互作用により制御され,食物抗原,腸内細菌やその代謝産物に常時曝露されている消化管特有の環境に適合し,恒常性の維持に寄与していると考えられている.さらに,消化管の寄生虫感染防御や炎症性腸疾患(IBD)をはじめとしたさまざまな疾患におけるILCの機能が近年明らかにされている.本稿では,ILCの定常状態および病態における免疫学的機能および活性化調節機構について概説する.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.