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第5土曜特集 革新する腎臓病学――臨床と研究の最前線
主な疾患と治療
ネフローゼ症候群をきたす糸球体疾患の治療と新薬開発
Current treatment and drug development for glomerular diseases and nephrotic syndrome
吉村 仁宏
1
,
淺沼 克彦
1
Yasuhiro YOSHIMURA
1
,
Katsuhiko ASANUMA
1
1千葉大学大学院医学研究院腎臓内科学
キーワード:
ネフローゼ症候群
,
ステロイド
,
リツキシマブ
,
イプタコパン
Keyword:
ネフローゼ症候群
,
ステロイド
,
リツキシマブ
,
イプタコパン
pp.453-457
発行日 2026年1月31日
Published Date 2026/1/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296050453
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ネフローゼ症候群の治療はこれまで副腎皮質ステロイドが中心であった.現在も第一選択薬としてステロイドが使用されることが多いが,疾患の病因解明が進み,新たな治療法が開発されている.微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)では,抗ネフリン抗体の同定により病態理解が大きく促進され,リツキシマブを用いたB細胞標的治療の有効性が示されている.膜性腎症(MN)では抗PLA2R抗体や抗THSD7A抗体が同定され,特に抗PLA2R抗体は診断や治療反応性の指標として注目されており,またリツキシマブの有効性がRCTで確認されている.C3腎症では補体第二経路の過剰活性化が主要な病因とされ,B因子阻害薬イプタコパンが国内でも承認された.今後,ネフローゼ症候群をきたす糸球体疾患の病態解明がさらに進み,病因に基づく治療アルゴリズムが確立することが期待される.

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