特集 自己抗体から紐解く小児疾患
Ⅱ.各論:自己抗体がかかわる疾患
ネフローゼ症候群
白井 陽子
1
,
三浦 健一郎
1
,
服部 元史
1
1東京女子医科大学腎臓小児科
キーワード:
抗ネフリン抗体
,
自己抗体
,
ネフローゼ症候群
Keyword:
抗ネフリン抗体
,
自己抗体
,
ネフローゼ症候群
pp.1557-1562
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001973
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
SUMMARY
▷微小変化型ネフローゼ症候群(MCD)と巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)は共通の病因に基づく疾患スペクトラムとして捉えられるようになり,両者において抗ネフリン抗体が蛋白尿惹起性液性因子の1つであることが明らかになった.
▷抗ネフリン抗体のみならず,抗ポドシン抗体および抗Kirrel抗体の関与も報告されている.
▷今後,抗ネフリン抗体やその他の自己抗体が関与する病態を明らかにし,自己抗体をターゲットにした治療の開発が望まれる.

Copyright © 2025, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.

