特集 “思春期内科”―大人でも子どもでもない患者を診る
[Chapter 2] 思春期に発症しうる疾患
ネフローゼ症候群
岡本 正二郎
1
1南多摩病院 小児科
キーワード:
ネフローゼ症候群
,
微小変化型ネフローゼ
,
移行医療
Keyword:
ネフローゼ症候群
,
微小変化型ネフローゼ
,
移行医療
pp.386-389
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_386
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▪小児におけるネフローゼ症候群は,小児腎疾患専修医のみならず一般小児科医も診療する機会の多い疾患である.
▪多くの症例は初期治療のprednisoloneに反応するものの,再発することも多く,成人期以降の移行を要する症例は小児期発症ネフローゼ症候群の半分近くに上るともいわれており近年その増加が指摘されている.
▪小児慢性疾患患児においては,急性期の治療・管理のみならず,慢性疾患としての治療方針の決定・管理を理解することは重要だが,さらには,思春期の心理や親子関係に配慮した成人移行が重要である.
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