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Journal of Clinical and Experimental Medicine Volume 295, Issue 9 （November 2025）

医学のあゆみ 295巻9号（2025年11月発行）

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第5土曜特集心不全診療の未来戦略――ゲノム，AI，多臓器連関が拓く新時代

心不全の診断・治療のトピックス　State-of-the-art developments and future prospects

進化するCT技術が拓く心不全診断の新時代 A new era in heart failure diagnosis pioneered by evolving CT technology 船橋伸禎 ¹ , 宿谷篤 ² , 三角和雄 ³ Nobusada FUNABASHI ¹ , Atsushi SYUKUYA ² , Kazuo MISUMI ³ ¹国際医療福祉大学医学部市川病院循環器内科 ²千葉西総合病院放射線部 ³同循環器内科キーワード： Spectral CT , PCCT（photon counting CT） , 心筋の組織性状評価 , 細胞外容積分画（ECV） , 不整脈の構造的基質 Keyword: Spectral CT , PCCT（photon counting CT） , 心筋の組織性状評価 , 細胞外容積分画（ECV） , 不整脈の構造的基質 pp.898-904

発行日 2025年11月29日 Published Date 2025/11/29

DOI https://doi.org/10.32118/ayu295090898

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　既存のEID（energy integrating detectors）-CTでのdual energy CTや，光子を利用したPCCT（photon counting CT）をはじめとするSpectral CTによる仮想単色エネルギー画像，実効原子番号，電子密度，ヨード密度など，“CT値” 以外の評価項目を利用した新しい診断法が登場した．これまで心臓MRIの独壇場であった非侵襲的な心筋の組織性状評価は，特に空間分解能に優れたPCCTを用いた線維化，浮腫を示唆する遅延造影検出と細胞外容積分画（ECV）計測を将来的に統合し，心筋線維化の定量化，心不全に影響を与える不整脈の構造的基質の診断を，左室のみならず，右室，左房などに対象を広げ，新しい診断法の確立として実現する可能性が高い．