特別記事
理学療法の新時代を拓いた第13回WCPT学会
編集室
pp.599
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105375
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20世紀最後に開催された第13回世界理学療法連盟(WCPT)学会は(社)日本理学療法士協会の10年間に及ぶ準備活動の成果が実を結び,大きな成功を収めて6日間の日程を終了した.学会には当初の予想をはるかに上回り,世界の5つの地区,70か国から延べ5,700名余の理学療法士が参加し,文字通り学会テーマ「文化を超えて」(Bridging Cultures),学術交流と職能の連帯を深めた.本学会の成功は,我が国の理学療法の歴史に新たな地平を切り拓き,新しい時代を画するものといえよう.
学会初日の開会式には天皇・皇后両陛下がご臨席,日本の理学療法が欧米の支援を受けて発展してきた経緯に触れながら,理学療法士が今日,高齢者や障害者の生活の質の向上のために果たしている役割を高く評価されるお言葉を述べられ,パシフィコ横浜国際会議場の国立大ホールを埋め尽くした3,000名余の参加者に深い感銘を与えた.
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