増大特集 ワクチン開発
Ⅱ.フラッグシップ拠点(東京大学)
「世界を救う!」を理念に:UTOPIAが拓く感染症研究の新時代
河岡 義裕
1,2
Kawaoka Yoshihiro
1,2
1東京大学国際高等研究所新世代感染症センター(UTOPIA)
2国立国際医療研究センター国際ウイルス感染症研究センター
キーワード:
UTOPIA
,
パンデミック
,
ワクチン
,
診断薬
,
GMP製造・教育
Keyword:
UTOPIA
,
パンデミック
,
ワクチン
,
診断薬
,
GMP製造・教育
pp.400-401
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760050400
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- 文献概要
COVID-19パンデミックは,世界の感染症に対する脆弱性を露呈し,強固な研究体制と迅速な対応の必要性を改めて認識させた。特に日本国内ではワクチン開発に時間を要したことが教訓となり,こうした課題に対応するため,東京大学新世代感染症センター(The University of Tokyo Pandemic Preparedness, Infection and Advanced Research Center;UTOPIA)が2022年10月に創設された。UTOPIAは,AMEDの国家戦略の一環として,日本の研究開発能力の抜本的強化と将来の健康危機への自律的かつ迅速な対応体制構築を担っている。本稿では,UTOPIAの設立趣旨,戦略,組織体制,研究開発,社会貢献,今後の展望を概説する。
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