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特集 花粉症治療の最新情報――「鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版」を踏まえて
「鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版」改訂のポイント
Updated points in the Practical Guideline for the Management of Allergic Rhinitis in Japan
岡野 光博
1
,
山田 まり恵
1
,
赤松 摩紀
1
Mitsuhiro OKANO
1
,
Marie YAMADA
1
,
Maki AKAMATSU
1
1国際医療福祉大学成田病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
鼻アレルギー診療ガイドライン
,
局所アレルギー性鼻炎
,
アレルゲン免疫療法
,
治療アドヒアランス
Keyword:
鼻アレルギー診療ガイドライン
,
局所アレルギー性鼻炎
,
アレルゲン免疫療法
,
治療アドヒアランス
pp.481-485
発行日 2025年8月16日
Published Date 2025/8/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294060481
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「鼻アレルギー診療ガイドライン」は,2024年に第10版(2024年版)として改訂された.改訂の主なポイントは以下のとおりである.①アレルギー性鼻炎のサブタイプとして,従来からの通年性アレルギー性鼻炎や季節性アレルギー性鼻炎に加え,局所アレルギー性鼻炎(LAR)と職業性アレルギー性鼻炎が紹介された.②コロナ禍を受けて,花粉飛散期のマスク着用がスギ花粉症の発症予防になる可能性が記載された.③皮膚テストに際して,各種薬剤の中止基準の目安が記載された.④アレルギー性鼻炎発症のメカニズムと治療薬の作用機序を示す図が提示された.⑤アレルゲン免疫療法の作用機序が図示された.⑥アレルゲン免疫療法の長期的な効果が記載された.⑦スギ花粉舌下錠を用いた免疫療法は,一部の患者でヒノキ花粉症にも効果があることが記載された.

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