特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第4章 膠原病・リウマチ・アレルギー
スギ花粉症に対するアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)
横井 秀格
1
1杏林大学耳鼻咽喉科
キーワード:
舌下免疫療法
,
適応と禁忌
,
治療アドヒアランス
,
治療効果
Keyword:
舌下免疫療法
,
適応と禁忌
,
治療アドヒアランス
,
治療効果
pp.490-492
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_490
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Summary
・アレルゲン免疫療法の意義は,唯一アレルギー性鼻炎の自然経過を改善し,長期寛解を得ることや新規感作を抑制できる可能性のある治療法といえる.その意味でも,アレルギー性鼻炎の軽症例から推奨されている治療法である.
・舌下免疫療法は,皮下免疫療法の弱点を克服した治療方法といえる.各自が一般的な薬剤と同様に家での治療(薬剤の舌下投与)を行い,痛みを伴わず,副作用も重篤なものはほぼ皆無である.
・治療効果も舌下液から舌下錠となり薬剤濃度も増加し,ますます有用な効果を認めている.重要なことは,安全な使用や治療アドヒアランスをよくするためにも,薬剤の内容,意義をしっかり患者とともに共有することである.
© Nankodo Co., Ltd., 2020