Japanese
English
特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅱ.薬剤別
その他のアレルギー疾患に用いられる薬剤
Drugs used for other allergic diseases
今井 孝成
1
Takanori Imai
1
1昭和大学医学部小児科学講座
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
アレルギー性鼻炎
,
生物学的製剤
,
JAK阻害薬
,
PDE4阻害薬
,
アレルゲン免疫療法
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
アレルギー性鼻炎
,
生物学的製剤
,
JAK阻害薬
,
PDE4阻害薬
,
アレルゲン免疫療法
pp.128-131
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001196
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.アトピー性皮膚炎
はじめに
アトピー性皮膚炎の治療は,これまでステロイド外用薬がその中心に担っており,それは今も変わらない。ステロイドの抗炎症力の違いにもとづき外用薬を使い分け,finger tip unit(FTU)にもとづき塗布面積あたりの適切な塗布量を用い,亜急性期の塗布方法としてプロアクティブ療法を用いることで,湿疹の管理はとても良好になった。また乳児期からの保湿の重要性が保護者らに普及し,かつステロイドフォビア(忌避)の傾向も一息つくなかで,かつてのような重症アトピー性皮膚炎は激減した。現に,いくつかの疫学調査では経年的にアトピー性皮膚炎の有病率の低下が報告されてきている。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.