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特集 花粉症治療の最新情報――「鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版」を踏まえて
はじめに
Introduction
大久保 公裕
1
Kimihiro OKUBO
1
1日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学分野
pp.479-479
発行日 2025年8月16日
Published Date 2025/8/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294060479
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- Abstract 文献概要
1993年3月に開催された「第5回日本アレルギー学会春季臨床大会」で,成人気管支喘息,小児気管支喘息,アレルギー性鼻炎,アトピー性皮膚炎の4疾患の治療ガイドラインを提案する特別シンポジウムが開催され,故奥田稔先生,故石川哮先生が1992年に『Clin Exp Allergy』誌の22巻Suppl 1号に発表された「International consensus report on the diagnosis and management of asthma」を参考にして,執筆者に故大山勝先生,今野昭義先生,故馬場廣太郎先生,馬場駿吉先生,故茂木五郎先生らが加わり,ガイドライン作成の全体討議を行った.最終的に1993年6月,日本アレルギー学会の内科,小児科,耳鼻咽喉科,皮膚科の合本「アレルギー疾患治療ガイドライン」中で「鼻アレルギー(含花粉症)の診断と治療」として発表された.この「アレルギー疾患治療ガイドライン」の61~74頁とわずか14頁が,後の「鼻アレルギー診療ガイドライン」のはじまりであった.この「鼻アレルギー診療ガイドライン」の第1版は,優れた医師による優れたガイドラインとなっており,現在の第10版でもこの考え方を踏襲しているものである.
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