特集 これからの理学療法—2025年以降の姿を見据えて
これからのリハビリテーション—世界保健機関リハビリテーション2030会議から
久野 研二
1
Kenji Kuno
1
1国際協力機構
キーワード:
生活機能
,
アクセシビリティ
,
インクルージョン
,
世界保健機関
,
持続可能な開発目標
Keyword:
生活機能
,
アクセシビリティ
,
インクルージョン
,
世界保健機関
,
持続可能な開発目標
pp.977-984
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201683
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はじめに
2017年2月に世界保健機関(World Health Organization:WHO)本部でRehabilitation 2030:A Call for Actionと題する会議が開催され,筆者も参加した.そこで,国際的な社会の発展・開発枠組みとして2030年までの目標を定めた国連の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)達成のため,リハビリテーションの今後の方向性と指針が議論された.
本稿では,まず上記の会議を形づくったリハビリテーションを取り巻く状況を歴史的な潮流から俯瞰し,次いで上記会議と関連するWHOの政策的文書の分析を通してWHOがめざしているリハビリテーションの方向性を見据える.それを踏まえ,これからのリハビリテーションと理学療法(士)の役割と可能性を検討する.
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