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第1土曜特集 大変革期のリハビリテーション治療と拡大する守備範囲
領域の拡大
神経発達症に対するリハビリテーション医療
Rehabilitation medicine for neurodevelopmental disorders
蓮川 嶺希
1
,
上出 杏里
1
Miki HASUKAWA
1
,
Anri KAMIDE
1
1国立成育医療研究センターリハビリテーション科
キーワード:
神経発達症(NDDs)
,
早期スクリーニング
,
ニューロダイバーシティ
Keyword:
神経発達症(NDDs)
,
早期スクリーニング
,
ニューロダイバーシティ
pp.97-101
発行日 2025年7月5日
Published Date 2025/7/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294010097
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近年,発達障害は “神経発達症群(NDDs)” と表記されるようになり,わが国における5歳児時点での有病率や特別な教育的支援を必要としている児は増加している.乳児期からの早期兆候も明らかになってきており,3歳までの早期スクリーニングと早期介入が重要視され,子育てそのものを支える視点で多職種によるチーム介入が求められている.また教育現場においても,療法士が外部専門家として携わる機会が増え,一部地域では学校作業療法が広がってきているが,それらに対応できる人材育成が課題である.さらに支援の考え方として,ニューロダイバーシティ(neurodiversity)や生物-心理-社会モデル(BPSモデル)が注目されており,医療・福祉・教育・就労との連携やデジタル技術の活用によって包括的で多面的な支援のなかで,リハビリテーション関連職種としての専門性を発揮することが期待される.

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