Japanese
English
特集 神経回路の機能発達と障害――基礎研究からヒト病態へ
グリア細胞は神経回路を制御するのか?
Do glia cells control neural circuits?
和氣 弘明
1
,
橋本 明香里
1
,
竹田 育子
1
,
杉尾 翔太
1
Hiroaki WAKE
1
,
Akari HASHIMOTO
1
,
Ikuko TAKEDA
1
,
Shouta SUGIO
1
1名古屋大学大学院医学系研究科
キーワード:
グリア細胞
,
神経回路活動
,
オリゴデンドロサイト
,
ミクログリア
Keyword:
グリア細胞
,
神経回路活動
,
オリゴデンドロサイト
,
ミクログリア
pp.1190-1194
発行日 2025年6月28日
Published Date 2025/6/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293131190
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グリア細胞は近年,神経回路を制御する細胞,および精神・神経疾患における治療標的として着目されている.主に3つの細胞が存在し,アストロサイト,オリゴデンドロサイト,ミクログリアがそれぞれ協調しながら神経回路の修飾を行うとされている.アストロサイトはシナプス周囲を取り囲み,シナプス伝達を修飾し,さらに血液脳関門を形成することで脳の恒常性を維持する細胞である.オリゴデンドロサイトは軸索周囲を髄鞘化することで活動電位の絶縁を行う機能を持ち,ミクログリアは脳内唯一の免疫細胞としての機能を持つ.本稿では,主にオリゴデンドロサイトとミクログリアの生理機能と神経回路活動に対する寄与について概説をする.

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