特集 実例から学ぶ医学統計
医学統計の基礎とその応用
カテゴリカルデータ解析
村上 義孝
1
Yoshitaka Murakami
1
1東邦大学社会医学講座医療統計学分野
キーワード:
医学統計
,
カテゴリカルデータ
,
交絡
,
バイアス
,
オッズ比
,
リスク比
Keyword:
医学統計
,
カテゴリカルデータ
,
交絡
,
バイアス
,
オッズ比
,
リスク比
pp.613-617
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000155
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カテゴリカルデータ解析とは何か?
臨床研究データの測定項目には,「病気になる・ならない」といった2値(2カテゴリ)や,「症状悪化・やや悪化・悪化せず」といった3値(3カテゴリ)をとるものがある。これらの項目は “カテゴリカル変数” とよばれ,血圧など連続的な値(連続量)とは区別される。特に「要因(例:喫煙)・結果(例:肺癌発生)」の両方がカテゴリカル変数であるときの解析法は “カテゴリカルデータ解析” とよばれ,連続量で用いられる平均値や相関係数,t検定でなく,リスク比もしくはオッズ比とカイ二乗(χ2)検定が使用される。
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