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第1土曜特集 健康危機への備えと対応――パンデミックと能登半島地震を踏まえた社会とシステムのあり方
感染制御・救急災害医療など危機管理の視点から
救急・災害医療から健康危機管理へ
Transitioning from emergency and disaster medicine to comprehensive health security management
大鶴 繁
1,2,3,4,5
Shigeru OHTSURU
1,2,3,4,5
1京都大学大学院医学研究科初期診療・救急医学分野
2同医学部附属病院初期診療・救急科
3同救命救急センター
4同高気圧酸素治療センター
5同防災研究所地域医療BCP連携研究分野
キーワード:
災害医療
,
医療継続
,
BCP(事業継続計画)
,
病院BCP
,
地域医療BCP
,
健康危機
Keyword:
災害医療
,
医療継続
,
BCP(事業継続計画)
,
病院BCP
,
地域医療BCP
,
健康危機
pp.8-12
発行日 2025年4月5日
Published Date 2025/4/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293010008
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日本は災害大国として多くの震災を経験し,災害医療体制を強化してきた.阪神・淡路大震災を契機にDMAT(災害派遣医療チーム)設立などが進み,熊本地震以降は医療機能の継続が新たな課題として浮上した.病院避難事例の分析から,耐震性やライフライン確保がBCP(事業継続計画)策定の重要課題とされた.さらに地域医療BCPの必要性が増し,健康危機管理の枠組みで災害対応の連携強化が求められている.地域医療BCPの策定は,平時の医療体制強化や健康危機に強い社会の構築につながると考えられる.

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