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第1土曜特集 健康危機への備えと対応――パンデミックと能登半島地震を踏まえた社会とシステムのあり方
災害対応・防災の視点から
甚大な健康危機に対するグローバルな備えと対応
Global preparedness and response to large-scale health crisis
國井 修
1
Osamu KUNII
1
1グローバルヘルス技術振興基金CEO
キーワード:
健康危機
,
低中所得国
,
国際協力
,
スフィア・プロジェクト
,
クラスターアプローチ
Keyword:
健康危機
,
低中所得国
,
国際協力
,
スフィア・プロジェクト
,
クラスターアプローチ
pp.83-86
発行日 2025年4月5日
Published Date 2025/4/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293010083
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日本でも災害や感染症流行など,人の健康や命を奪うさまざまな健康危機が発生しているが,世界では被災者・死者数が東日本大震災をはるかに超える健康危機が頻発している.筆者はNGO,政府組織,大学,国連・国際機関などを通じて,スマトラ島沖地震・インド洋大津波,ミャンマー・サイクロンなどの自然災害,インドネシア森林火災・煙害やアラル海環境問題などの環境災害,在ペルー日本大使公邸占拠事件やミャンマーのサフラン革命などのテロ・政治的衝突,ソマリア内戦,シリア内戦などの紛争・内戦,さらに,HIV/AIDSやエボラ熱,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などのアウトブレイクやパンデミックなどの緊急事態・健康危機の調査・研究および対策に関わってきた.これらの経験から,本稿では,これらの甚大な健康危機に対して,国際社会はいかなる対応をしてきたのか,いかなる課題や対策があるのか,国際的な健康危機に対して日本はいかなる対応をすべきかについて述べる.

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