Japanese
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特集 東日本大震災から10年
災害医療の現状と課題
Current disaster medicine in Japan
今村 浩
1
Hiroshi Imamura
1
1信州大学医学部附属病院高度救命救急センター
1Emergency and Critical Care Center, Shinshu University Hospital
キーワード:
災害医療
,
災害拠点病院
,
DMAT
,
EMIS
,
防ぎえた災害死
Keyword:
災害医療
,
災害拠点病院
,
DMAT
,
EMIS
,
防ぎえた災害死
pp.221-228
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202171
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はじめに
われわれは地震,台風,火山噴火など自然災害が多発する日本列島に住んでいる.近年では地球温暖化による異常気象や地震活動の活発化などにより,従来「数十年に一度の」,「観測史上最大の」と形容されるような自然災害が毎年のように起きている.加えて,航空機事故やテロなど人為災害も次々と起きており,医療,介護従事者にとって今や「災害医療の心得」は,必須のものとなっている.
本稿では,わが国における大規模災害時の医療について,過去の経験と現状,そして今後の課題について解説する.
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