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第5土曜特集 脳科学研究が推進する うつ病の病態・診断・治療の発展
診断
うつ病の血液バイオマーカー:mRNA
Blood biomarkers of depression:mRNA
伊賀 淳一
1
Junichi IGA
1
1愛媛大学大学院医学系研究科精神神経科学講座
キーワード:
血液バイオマーカー
,
mRNA
,
5HTT mRNA
Keyword:
血液バイオマーカー
,
mRNA
,
5HTT mRNA
pp.1102-1107
発行日 2025年3月29日
Published Date 2025/3/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292131102
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うつ病が脳の病気であることはいうまでもないが,その影響は視床下部–下垂体–副腎(HPA)系や自律神経系を介して全身に及んでいる.血液を構成する白血球(好中球やリンパ球など)もその影響を受けており,血液細胞のmRNA(messenger RNA)発現を診断や治療反応性のバイオマーカーにする試みが盛んに行われている.mRNA発現の測定方法には,仮説に基づいて特定の遺伝子に絞って測定する定量PCR(qPCR)法と,仮説に基づかずにすべての遺伝子発現を測定するマイクロアレイ法やRNA-seq法がある.いずれの方法も一長一短があるが,本稿ではうつ病の血液mRNA発現解析に基づく先行研究を概観し,バイオマーカーとしての可能性と限界について考察する.

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