FORUM 数理で理解する発がん・第20回(最終回)
発がんは体細胞の進化のプロセス
中林 潤
1
1東京科学大学 リベラルアーツ研究教育院
pp.599-602
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292070599
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Point
●複数の突然変異が蓄積して発がんに至るプロセスを,確率過程の考え方を使って解説してきた.
●この考え方はもともと発がんのプロセスが体細胞の進化のプロセスであるという視点から導き出されたものである.
●最後に,がん細胞が出現した後に起こる薬剤耐性や転移といった現象も,進化のプロセスとして理解できることを示す.
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