特集 NAFLD/NASH診療のイノベーション―ガイドラインからパイプラインへ
全身疾患とNAFLD/NASH
肝外発がん
-~他臓器がんを見逃すな!?~
吉田 雄一
1
Yuichi YOSHIDA
1
1地方独立行政法人市立吹田市民病院消化器内科
キーワード:
肝外発がん
,
大腸がん
,
糖尿病
,
NAFLD
,
肥満
Keyword:
肝外発がん
,
大腸がん
,
糖尿病
,
NAFLD
,
肥満
pp.1337-1340
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1337
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Summary
▪メタボリックシンドロームの肝臓における表現型である非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は,肝がんのみならず,さまざまな悪性新生物が合併しうる.
▪NAFLDの肝外発がんでは,大腸がんが多く,その前段階としての大腸腺腫性ポリープの割合も多い.
▪NAFLDのなかでも進行性の非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は,肝外発がんの合併リスクが高い.
▪NAFLD患者,とくにNASH患者においては,腹部超音波のみならず便潜血検査などより効率的ながんスクリーニング検査を行う必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2018