FORUM 戦争と医学・医療⑫
藤田嗣章と日本の植民地医学
崔 圭鎮
1
1韓国仁荷大学校医科大学教授
pp.603-604
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292070603
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藤田嗣章は朝鮮総督府医院の初代院長を務めた人物である.朝鮮に来る前に軍医として7年間台湾にいた経歴を考慮すれば,日本の植民地医学を論じるうえで最も重要な人物と言っても過言ではない.しかし,画家・藤田嗣治の父親としてたびたび言及されるだけで,彼に対する研究はこれまでほとんど行われなかった.本稿では,彼がたどった人生と彼が進めた植民地医学についてみていこうと思う.
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