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第1土曜特集 ゲノム編集医療――最先端ツールからモデル,創薬,遺伝子治療へ
疾患モデル動物研究
CRISPR-Cas9システムを用いた遺伝子改変マウスの作製
Generation of genetically engineered mice using the CRISPR-Cas9 system
江森 千紘
1
,
伊川 正人
1
Chihiro EMORI
1
,
Masahito IKAWA
1
1大阪大学微生物病研究所遺伝子機能解析分野
キーワード:
CRISPR-Cas9システム
,
ノックアウト(KO)マウス
,
雄性不妊
Keyword:
CRISPR-Cas9システム
,
ノックアウト(KO)マウス
,
雄性不妊
pp.398-403
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292050398
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遺伝子の機能を解析するために遺伝子改変技術は有用である.特に哺乳類の実験動物モデルとしてよく使用されるマウスの遺伝子改変は,CRISPR-Cas9システムの登場も後押しし,比較的容易に行えるようになった.当研究室では不妊の原因遺伝子の探索を行っており,遺伝子改変マウスを用いた不妊の原因となる遺伝子の機能解析を中心に行っている.これらのデータの蓄積は不妊患者の診断や治療法の確立に貢献できる可能性がある.本稿では,CRISPR-Cas9システムを使用したゲノム編集による遺伝子改変マウス作製法を紹介するとともに,当研究室で作製した遺伝子改変マウスの解析例を紹介する.
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