特集 オプトジェネティクスを用いた神経機能操作の現在地:光で行動をコントロールする
光遺伝学に有用な遺伝子改変マウス
田中 謙二
1
1慶応義塾大学 医学部精神神経科学教室情動の制御と治療学研究寄附講座
キーワード:
遺伝子発現調節
,
トランスジェニックマウス
,
光遺伝学
Keyword:
Gene Expression Regulation
,
Mice, Transgenic
,
Optogenetics
pp.260-263
発行日 2014年2月22日
Published Date 2014/2/22
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光遺伝学では機能分子である光感受性タンパク質(オプシン)を使う.機能分子の機能をいかんなく発揮させるには,十分な発現量を得ることが肝要である.ではどうやってそれを達成すればよいか.方法はたくさんあるが,実際に手を動かす立場としては楽な方法を選びたい.本稿では,遺伝子改変マウスの交配によって光遺伝学に有用な実験動物を(楽に)得る方法を紹介する.交配するだけで実験動物が得られるメリットを活かして準備段階を有利に進めることができ,さらにここで紹介する遺伝子発現システムは他の機能分子の発現でも試す価値がある.
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