特集 ゲノム編集革命:遺伝子改変はZFN・TALEN・CRISPR/Cas三強時代へ
TALENによる遺伝子改変ゼブラフィッシュの作製
川原 敦雄
1
,
岡田 康志
1理化学研究所生命システム研究センター 循環器分子動態研究ユニット
キーワード:
Lacオペロン
,
ゼブラフィッシュ
,
変異誘発
,
遺伝子改変動物
,
表現型
,
ヘテロ二本鎖分析
,
遺伝子ノックアウト技術
,
Morpholinos
,
Nuclease
,
人工酵素
Keyword:
Lac Operon
,
Phenotype
,
Zebrafish
,
Mutagenesis
,
Heteroduplex Analysis
,
Animals, Genetically Modified
,
Gene Knockout Techniques
,
Morpholinos
pp.558-563
発行日 2013年4月22日
Published Date 2013/4/22
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マウスでのES細胞の樹立は未熟な幹細胞がどのように機能的に特殊化された細胞へと発生・分化するかを調べるマテリアルを提供するとともに,ES細胞において目的の遺伝子を人為的に編集することを基盤とする遺伝子改変マウスの作製を可能とした.しかし,これまで他のモデル生物のES細胞樹立が成功していなかったことが生物種を超えた分子機能の解析を妨げている.ZFNやTALENといった人工ヌクレアーゼは,種を問わず幹細胞や受精卵のゲノムを直接編集する技術として大変注目されている.本稿では,遺伝学的な解析に適するモデル脊椎動物であるゼブラフィッシュに焦点を絞り,現在爆発的に技術革新が進むゲノム編集技術の開発状況を解説する.
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