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第1土曜特集 ゲノム編集医療――最先端ツールからモデル,創薬,遺伝子治療へ
ゲノム編集モダリティ
タイプⅠ CRISPR-Cas3ゲノム編集機構とその活用
Type Ⅰ CRISPR-Cas3:Mechanisms and applications in genome editing
吉見 一人
1
,
真下 知士
1
Kazuto YOSHIMI
1
,
Tomoji MASHIMO
1
1東京大学医科学研究所実験動物研究施設先進動物ゲノム研究分野
キーワード:
CRISPR-Cas3
,
ゲノム編集
,
大規模欠失
,
CRISPR診断
Keyword:
CRISPR-Cas3
,
ゲノム編集
,
大規模欠失
,
CRISPR診断
pp.357-361
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292050357
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CRISPR-Cas9に代表されるゲノム編集技術は,細胞やモデル動物を用いて生命現象を解明するような基礎研究への利用はもちろんのこと,さまざまな分野で社会実装に向けた応用が展開されている.また,ゲノム編集に用いるツール自体の開発も世界中で盛んに行われている.ゲノムを切断することなく一塩基を置換するbase editor,目的の配列に改変するprime editor,トランスポゾンの融合による遺伝子挿入技術,エピゲノム編集技術など,本特集の “ゲノム編集モダリティ” で取り上げられているような多くの新しい技術が開発されている.筆者らも基盤技術のひとつとして,クラス1 CRISPRに属するタイプⅠ-E CRISPRシステムをゲノム編集技術として確立してきた.本稿ではタイプⅠ CRISPRゲノム編集の位置づけ,特徴と分子機構を中心に,これまで実施してきた研究について紹介する.
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