特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第11章 腎・尿路系
腎疾患とゲノム編集:研究の最前線を知る
長船 健二
1
1京都大学iPS細胞研究所増殖分化機構研究部門
キーワード:
iPS細胞
,
CRISPR/Cas9システム
,
ゲノム編集
,
腎疾患モデル
Keyword:
iPS細胞
,
CRISPR/Cas9システム
,
ゲノム編集
,
腎疾患モデル
pp.641-643
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_641
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Summary
・近年,CRISPR/Cas9システムをはじめとするゲノム編集技術が発展し,ゲノムDNA配列上の任意の箇所を自在に改変することが可能となっている.
・近年,腎臓再生研究が発展し,ヒトiPS細胞から糸球体,尿細管,集合管を含む腎組織が作製可能となっている.
・ゲノム編集技術を用いて樹立した腎疾患特異的iPS細胞を腎組織に分化誘導することによってin vitro腎疾患モデルの構築が可能となり,病態解析や創薬への貢献が期待されている.
・ゲノム編集技術を用いてサルやブタなどの大動物の遺伝子改変腎疾患モデルの作製が容易になり,病態解析や創薬への貢献が期待されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020