Japanese
English
特集 肝疾患の早期発見・早期治療の要となる肝機能検査
肝炎ウイルスマーカー
Hepatitis virus markers
須田 剛生
1
,
大原 正嗣
1
,
北潟谷 隆
1
Goki SUDA
1
,
Masatsugu OHARA
1
,
Takashi KITAGATAYA
1
1北海道大学大学院医学研究院内科学講座消化器内科学分野
キーワード:
B型肝炎ウイルス(HBV)
,
C型肝炎ウイルス(HCV)
,
A型肝炎ウイルス(HAV)
,
D型肝炎ウイルス(HDV)
,
E型肝炎ウイルス(HEV)
Keyword:
B型肝炎ウイルス(HBV)
,
C型肝炎ウイルス(HCV)
,
A型肝炎ウイルス(HAV)
,
D型肝炎ウイルス(HDV)
,
E型肝炎ウイルス(HEV)
pp.234-236
発行日 2025年1月18日
Published Date 2025/1/18
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292030234
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肝炎ウイルスとして,A型肝炎ウイルス(HAV),B型肝炎ウイルス(HBV),C型肝炎ウイルス(HCV),D型肝炎ウイルス(HDV),E型肝炎ウイルス(HEV)が知られている.HBV,HCVは主に血液などを介して持続感染し,慢性肝炎,肝硬変,さらに肝がんまで進展しうる.これらのHBV感染,HCV感染に対する薬剤の開発に伴い,HCVは適切な治療を行うことで排除可能となり,HBVについてもコントロール可能となっている.そのため,適切な肝炎ウイルスマーカーを測定し,診断・治療またはフォローすることが必須となる.HAV感染,HEV感染は汚染された水や食べ物などから経口感染し,主に一過性の急性肝炎となる.肝機能障害の原因検索と診断に必須であるウイルスマーカー検査を行うことが求められる.また,HDVはHBVと共感染した場合のみに増殖が可能となるが,一方で共感染により肝病態の悪化の原因となる.本稿では,これらウイルス性肝炎の適切な診断に必要となる肝炎ウイルスマーカーについて概説する.
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