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今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
E型肝炎の現状
Hepatitis E virus (HEV) infection: current state and perspectives
長嶋 茂雄
1
,
岡本 宏明
1
1自治医科大学医学部感染・免疫学講座 ウイルス学部門
キーワード:
E型肝炎ウイルス(HEV)
,
急性肝炎
,
人獣共通感染症
,
IgAクラスHEV抗体検査
,
慢性化
Keyword:
E型肝炎ウイルス(HEV)
,
急性肝炎
,
人獣共通感染症
,
IgAクラスHEV抗体検査
,
慢性化
pp.1380-1386
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200615
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Point
●E型肝炎ウイルス(HEV)はブタやイノシシなどの動物にも感染する人獣共通感染症ウイルスである.家畜ブタや野生動物(イノシシ,シカ)の肉や内臓が食物媒介性E型肝炎の主な感染源となる.
●E型肝炎の診断には,酵素免疫測定法(ELISA)を用いたIgMクラスやIgAクラスのHEV抗体の検出とRT-PCR法によるHEV RNAの検出が有用である.2011年10月にIgAクラスHEV抗体検出キットが保険適用され,臨床現場での診断が可能になっている.
●E型肝炎はHEVによる急性肝炎であるが,臓器移植患者や免疫不全患者では慢性感染を引き起こすことがある.
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