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第1土曜特集 ゲノム解析時代の血液腫瘍学
B細胞性急性リンパ性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
Genomic abnormalities and clinical utility in B-cell acute lymphoblastic leukemia
安田 貴彦
1
Takahiko YASUDA
1
1国立病院機構名古屋医療センター臨床研究センター
キーワード:
B細胞性急性リンパ性白血病(B-ALL)
,
分子病型
,
層別化治療
Keyword:
B細胞性急性リンパ性白血病(B-ALL)
,
分子病型
,
層別化治療
pp.85-90
発行日 2025年1月4日
Published Date 2025/1/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292010085
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B細胞性急性リンパ性白血病(B-ALL)の治療では,患者ごとのリスクを評価し,最適な治療強度を設定する “層別化治療” が重要となる.B-ALLはヘテロな疾患であり,遺伝子変異や発現プロファイルをもとに分子病型を特定することが,リスク評価において有用である.最近発表された国際的な疾患分類であるICC 2022やWHO分類第5版では,最新の研究成果が反映されており,B-ALLの分子病型の数が大幅に増加している1,2).本稿では,特にAYA(思春期・若年成人)世代および成人に多くみられる病型に焦点を当て,それぞれの分子病態と臨床的意義について概説する.
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