脳卒中と再生医療—自家骨髄間葉系幹細胞を用いた脳梗塞に対する再生治療：医師主導治験による実用化

Cell therapy for stroke

はじめに

　われわれは，これまでの研究成果に基づき^1,2），自己培養骨髄間葉系幹細胞（mesenchymal stem cell；MSC）を「医薬品，医療機器等の品質，有効性及び安全性の確保等に関する法律」（以下，薬機法下）で一般医療化すべく，治験薬として医師主導治験を実施し，医薬品（再生医療等製品）として実用化することを試みており，既に，2013年2月に治験届を提出し，医師主導治験（第3相）を開始している．今後，数年後を目途に薬事承認を受けることを目指して現在進行中である．治験の詳細は，本学公式ホームページ上の専用ホームページに掲載済である（http://web.sapmed.ac.jp/saisei/index.php）．