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連載 緩和医療のアップデート・Vol.21
認知機能障害を抱える虚弱高齢者とケアパートナーに対する緩和ケアの実践
Palliative care practices for frail elderly with cognitive impairments and their care partners
樋口 雅也
1,2
Masaya HIGUCHI
1,2
1ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院緩和老年科
2東北大学大学院医学系研究科
キーワード:
認知症
,
認知機能障害
,
トータルペイン
Keyword:
認知症
,
認知機能障害
,
トータルペイン
pp.222-227
発行日 2024年10月19日
Published Date 2024/10/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291030222
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◎日本において,認知機能が低下し自立した生活が困難な状態にある認知症患者が増加している.また同時に,身体機能が低下し,多くの慢性疾患が併存する虚弱高齢者であることもまれではない.このような患者は多様な緩和ケアニーズがあるにもかかわらず,それが十分に認知されず,適切な対応がされていない場合が多い.また,患者だけでなく,周囲の家族や同居者,介護者〔ケアパートナー(CP)〕の緩和ケアニーズにも対応されていない場合がある.多職種緩和ケアチームや緩和ケアのエッセンスを導入した医療システムは,虚弱・認知症高齢者とCPの多層的で複雑な緩和ケアニーズを認知し,適切なケアやサポートを届ける可能性がある.緩和ケアを実践するフィールドとして,虚弱認知症高齢者とそのCPへの緩和ケア実践導入について,米国での例を紹介する.
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